福山市水道局について

財務状況

福山市水道局の財務状況について、平成25年度と平成26年度の直近2期を比較し、
又、水道使用量、使用人数の推移と共に見ていきます。まず、人口の推移ですが、こち
らは過去5年間で45万人を平均して保っており、最大差異も1000人足らずでほぼ変わ
りないといえます。

 

ただ、排水量が右肩下がりになっており、5年前に比較して約1割減少しています。
さらに、収益の悪化をもたらす支出面では古くなった配管設備の交換や浄水場の整備等
で25年度は費用がかさみ50億円に届く勢いです。26年度は38億円程度におさまっています。

 

水道料金収益としては約2億の減少、補助金収益があり、総収入は2億円強伸びており85億程度です。
支出が増え平成26年度は前年比10億の悪化で財務状況としてはマイナス4億8千万円ほどになります。
消費税の増税をはさみましたが、税抜での水道料金収益では、過去5年間で毎年2億円
ずつの減少となり平成22年度に比べ26年度まで4年間で7億4千万減少しています。

 

福山市水道局の借入金推移を過去5年間比較しますと、424億円から始まり、直近で416億円です。
今のマイナス金利で長期借入金利息も下がってきていますが、元本の返済が直近3期は借入額を
上回り、非常に微々たる金額ですが減少し、平成26年度の借入残高は416億円です。

 

福山市水道局の場合、貸借対照表では資産の部の金額が流動負債、固定負債を併せた
額を上回っていますので、いわゆる債務超過に陥っているわけではありません。ただし、総資
産900億に対し、借入額420億あまりと5割に達さんとしている借りれ比率は決して低い割
合ではなく、今後、続くであろう、固定資産にかかる老朽化防止の修繕費、新会計基準に
より引当金の増加等、また、キャッシュフロー面での現預金の少なさ等決して安心できる財
務状況とは言いがたいところです。今後は、改良費用と収益化の見極めも重要ですが、
唯一伸びを示している工業用水での収益化、企業への水道供給事業がどれくらい伸びる
かがかぎとなるでしょう。

 

但し、生活用水と、工業用水では使用割合が7割:3割ですので、生活用水事業での需要を
守りつつ、工業用水の増加を企業誘致等で獲得する施策が課題になります。